看護師と患者のクオリティ・オブ・ライフ

クオリティ・オブ・ライフはQOLと省略され、生活の質や人生の質という意味があります。これは生きる上での満足度を示す指数であり、主に教育や医療で注目され活用されています。
クオリティ・オブ・ライフは、哲学者であるソクラテスの「何よりも大切にすべきはただ生きることでなくよく生きることである」という言葉が由来だといわれています。クオリティ・オブ・ライフには、物質的な豊かさよりも日々充実し、心身が満たされた生活が大切である、という意味が込められています。
このクオリティ・オブ・ライフは、医療現場において、治療中から治療後を通じ、患者の主体性や人間性を大切にしようという考え方で重要視されています。これは疾患に対する直接的な効果だけではなく、患者のクオリティ・オブ・ライフの向上を大切にしよう、という医療の重要な側面を表しています。
患者は自身の疾患や入院生活などにおいて身体的、精神的苦痛を抱えていますが、看護師はこれらを緩和させクオリティ・オブ・ライフを向上させる役割があります。また、看護師は患者が何を思い何を抱えているのか、丁寧なアセスメントを行い患者をよく知ることが大切である、といわれています。
医療現場においてクオリティ・オブ・ライフとは、苦痛の軽減や合併症の予防、環境の整備やコミュニケーションを親身に実行することです。患者のクオリティ・オブ・ライフの向上では、医師だけではなく、患者に最も近い存在である看護師が重要な役割を担っています。

看護師としてQOLを極めたい人はこれも見るべし>「クオリティ・オブ・ライフ」を求めて